寒暖の差が激しい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
3月は年度末ということもあり、何かとお忙しい時期かと存じます。
花粉症の方にはつらい時期でもあると思います。
ご存知のように花粉症はアレルギー反応の一種です。
東洋医学では季節に合わせて身体を整えることを大切にしますが、強い風の吹く春は風によって運ばれてくるさまざまな「邪気」から身を守ることが大切です。そしてこの「邪気」が花粉や風邪・インフルエンザなどのウイルスです。これらが身体の中に侵入すると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの不快な症状が現れます。ですから東洋医学では、これらの侵入から身体を守る抵抗力のようなもの(「衛気」と呼ばれています。)を養って身体の抵抗力を高めることを大切に考えています。
症状を抑えることと合わせて、症状が出にくくなるように身体を整えておくことが大切だということですね。
「衛気」を補い体力がつく食材としては、大豆製品、米、ナツメ、クコの実などが挙げられるそうです。規則正しい生活を心がけ、バランスのとれた食事を摂り抵抗力を低下させないためには必要ですね。また、年度の切り替わる時期ということもあり何かとストレスを感じる方も多いと存じますが、お風呂で花粉などを洗い流し、身体を温めてゆっくり休むことも心がけていただきたいところです。
花粉症の症状は鼻水やくしゃみ・目のかゆみによる涙などの水分が体から出ることが大きな特徴ですが、これは身体が水分を出すことで自ら温めようとする防御作用からきていると考えられます。ですから身体を温める食材として、トウガラシ・ショウガ・ネギ・ニラ・イモ類・リンゴなどを取り入れるのもいいでしょう。
マスクをする、メガネをかける、布団や衣服についた花粉を取り除き部屋に持ち込まないようにするなどの外的な対策と合わせて、食事や生活習慣など内的な対策を行うことで、つらい時期を乗り越え春を楽しんでください。