砂漠からの便り〜ウズベキスタンより(4)

ウズベキスタンからの便りです。

かつて世界第4位の大湖だった「アラル海」は、わずか半世紀で10分の1にまで干上がってしまい「20世紀最大の環境破壊」とも言われています。

その地域の人々の暮らしは、急激な乾燥地化と塩害によって大きく変わりました。

使われなくなり、残された船などが、その環境の変化を静かに訴えています。

このサクサウールと呼ばれる木は、干ばつや塩にも強く、地温が80℃のような厳しい環境でも、地面を固定し生きていくことができます。ウズベキスタンなどの乾燥地では、誰もが知っている、重要な木です。

かつてここは、青いアラル海でした。地表に残る貝殻がその名残りをとどめています。ここがいつか緑のアラル海になれば、この国も豊かに変わっていくでしょう。


そのためにも、継続的な活動が必要です。

サクサウール

砂漠は確かに厳しい環境ですが、ユニークな自然と出会うことができます。
そしてそれらの自然から、私たちが学ぶべきことはたくさんあります。

コロナ禍は、私たち人類にとって大きな試練となりました。また、改めて、世界が繋がっているということを意識した方も多いと思います。昨年度は、海外との往来に制限がかかり、思い通りに環境保全活動ができない期間を過ごしました。活動を続けることの大切さについても改めて考える機会となりました。
今年度は、得た気づきを様々な形で繋いでいきたいと思います。