朝晩は上着が必要な時期となってきましたね。
これから秋の深まりとともに木々の葉が色づいていくのが楽しみです。
秋が深まると店頭に柿が並び始めます。
柿は古くから「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高いことでも知られています。
生薬としても、萼(がく)の部分はしゃっくり止めとして、葉は煎じて服用することで高血圧に良いとされてきました。
果物の中でもビタミンCが豊富に含まれており、皮膚や粘膜を強化する作用があるとされるビタミンAも多く含まれています。ビタミンCとビタミンAを一緒に摂取できる柿を食べることで季節の変わり目で風邪を引きやすい時期の免疫力向上も期待できます。
また柿の果実を生食することで二日酔いに効果があるとも言われています。カリウムも含まれており体内の余分な塩分を排出してくれるのでむくみの改善にも効果があるそうです。
ただ、柿は漢方では「寒性」に属する食べ物ですので体を冷やす性質を持っています。冷え性の方や胃腸の弱い方は食べ方に注意が必要です。「寒性」の柿でも干すことによって体を冷やす作用が和らぎますので、体が冷えやすい方は干し柿として取り入れるのがオススメです。
果実の色が濃いオレンジで色むらがなくずっしりと重みがあり形が整っているもの、ヘタが果実に張り付くようについていてヘタの色に緑色が残っているものがおいしい柿だと言われているそうです。
おいしい柿をおいしい時期に、楽しんで食に取り入れたいですね。