今日は、遼伝来福酒の原料であるコウバクニクジュヨウについて少しお話ししたいと思います。
コウバクニクジュヨウには”アクテオシド”というポリフェノールが含まれています。
最近話題の”レスベラトロール”とよばれるブドウなどに含まれるポリフェノールと比べると、15倍以上も含まれているといいます。実は赤ワインよりも強い抗酸化作用を持ったお酒なのです。
ニクジュヨウの種類はたくさんありますが、厳しい自然で育っているからこそできるコウバク種のニクジュヨウは”天然型フェニルプロパノイド配糖体”の有効成分がニクジュヨウ種の中でも実は一番多いです。
”イソアクテオシド”は、抗酸化に加え、肝臓の保護活性効果があることも知られています。
糖アルコールの一種である”D-マンニトール”は、糖尿病の方向けの甘味料としても使われています。この成分は血液の循環を良くするため、アルツハイマー型認知症の治療にも使用されています。
その他にも、
”イリドイド配糖体”(6−デオキシカタルポル)。
イリドイドは多くの植物が自分の身を守るために分泌するものですが、ポリフェノール以上に身体(細胞)を修復して整えてくれることが分かっています。
”エチナコシド”。
こちらも免疫力の向上を図りながら滋養強壮や抗老化作用、また抗菌作用や神経細胞の保護効果もあり、同じく認知症治療の研究もされています。
”β-シトステロール”は、コレステロールより先に胆汁酸と結合することから、腸内にてコレステロール吸収を抑え血中コレステロールを減少させます。脱毛治療にも使われています。
砂漠というのは、ご存知のように大変厳しい環境です。
しかし、厳しい環境の中だからこそ、コウバクニクジュヨウは自らを守り逞しく育つために、高い抗酸化成分と免疫保護成分をその身に蓄えているのではないでしょうか。
昔の技術では細かな分析はなかったはずですが、昔の人々はそうした成分を自然に学び感じていたのでしょう。だからこそ、かつて中国の神農本草経の365種の中でも上品とよばれる養命薬に記載され、大和朝廷にも献上され、正倉院御物に伝わる不老長寿の滋養強壮薬として使われてきたのですね。