ニクジュヨウの種

ニクジュヨウが花を咲かせた後、種ができました。

この種をまたソウソウの木に寄生させて栽培します。そもそもニクジュヨウは寄生してから約3年で大きく成長します。ソウソウの苗の植え付けから数えると、約6年の歳月をかけることになります。
調査では、自然環境下では1000本中7本しか大きく成長しないと言われていますが、人口栽培によってその栽培成功率を上げており、現在は9割ほどとなっております。
ニクジュヨウは花を咲かせると花に成分が取られて栄養価が下がるので、通常は花が咲く前に収穫しますが、栽培するための種も高騰しているため、花を咲かせて種を収穫し販売している栽培者もいるそうです。
砂漠の中で育ち、花を咲かせるまでに育ったニクジュヨウの姿は、なんともたくましく感じられますね。
長い年月をかけて、厳しい環境を生き抜いたからこその「たくましさ」だと思います。
近年、世界的に高温が続いていますが、地球温暖化も砂漠化と相互に影響し合っていると考えられます。環境問題は決して一つずつが独立しているものではなく、周辺の問題を考えつつ取り組む必要があると考えています。
 このニクジュヨウ栽培と植林のサイクルを作ることにより、人と環境にいい循環を増やしていきたいと思います。
ニクジュヨウの種

2015年6月4日 ニクジュヨウの種 はコメントを受け付けていません 環境と植物